禹行舜趨
(うこうしゅんすう)
[意味]
古代中国の伝説上の聖人の天子である禹(う)や舜(しゅん)の歩き方・走り方など、その外面的な行動だけを真似して、優れた人間性の実質が伴っていないこと。
『行』は『行く』、『趨』は『走る』という意味である。
[出典]
『荀子』の非十二子
[類義語]
[用例]
中学生くらいの年頃の優等生は、わかりやすい見た目の礼儀正しさばかりを身につけて、『禹行舜趨』になりやすい傾向がある。
『禹行舜趨』に過ぎない外面の体裁の繕いには本質的な意味がなく、私は自分の人間性をストイックに陶冶したかったのである。
第一印象は粗雑で乱暴だったが、その男には『禹行舜趨』の表面を上手く装っただけの人物にはない、人間性の凄み、深みのようなものが備わっていた。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
トップページ> Encyclopedia>
日本の古典文学> 四字熟語・故事成語>現在位置
プライバシーポリシー