一念発起
(いちねんほっき)
[意味]
それまでの考えを改めて、ある事を成し遂げようと決意すること。原義は、今までの俗な気持ちを改めて仏道に入り、悟りを開こうと思い発心することという『仏教語』である。
『一念』はひたすらに思うことの意味であり、『一』にひたすらという意味が備わっている。仏教経典の仏教語にある『一念発起菩提心(いちねんほっきぼだいしん)』が省略されて一念発起となった。
[類義語]
一念発心(いちねんほっしん),感奮興起(かんぷんこうき)
[用例]
志望校に合格するため、一念発起して受験勉強に力を入れることにした。あの時期の一念発起がなければ、今の私の経営者としての地位はなかっただろう。彼女と一緒になるためには、一念発起して今までの生き方を改める覚悟を持たなければならない。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)