因循姑息(いんじゅんこそく)

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因循姑息
(いんじゅんこそく)

[意味]

古い因習(しきたり)や方法を改めようとせず、一時しのぎの消極的な対応だけをすること。

単純に、消極的な態度でぐずぐずとしていたり、躊躇っていつまでも物事を決めようとしない様子を指していう言葉でもある。

『因循(いんじゅん)』というのは『因り循う(よりしたがう)』で、過去の因習・伝統に従っていて改めようとしないことを意味する。

『姑息(こそく)』というのは『姑く息をつく(しばらくいきをつく)』で、一時しのぎな行動やその場しのぎの対応(本質的な問題解決にはならないごまかしの行動)のことを意味する。

[出典]



[類義語]

萎靡因循(いびいんじゅん),因循苟且(いんじゅんこうしょ)

[対義語]

直情径行(ちょくじょうけいこう),熟慮断行(じゅくりょだんこう)

[用例]

日本の政治は『因循姑息』なその場しのぎの改革しか出来なくなっており、このままでは近い将来に経済も社会保障も人口問題も行き詰まってしまうだろう。

何もせずにこのままぬるま湯に浸かっていたいという『因循姑息』な人たちに合わせていたら、私たちはいつの間にか茹で蛙(ゆでがえる)になって死んでしまうかもしれない。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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