一筆啓上
(いっぴつけいじょう)
[意味]
男性が手紙の冒頭(初め)に書く定型的な挨拶の言葉。『簡単な手紙・短い文章の手紙を差し上げます』といった意味合いがある。『拝啓(結語は敬具)』『謹啓(結語は敬白)』と同じような使い方をする。一筆啓上の場合には、結語は特に書かなくても良い。
『一筆』というのは『簡単な手紙・短い文章』の意味、『啓上』というのは『申し上げます』の意味である。
女性の場合は、『一筆申し上げます』を頭語、『かしこ』を結語とする簡単な手紙の書き方がある。
候文(そうろうぶん)では、基本的に『一筆啓上 仕候(つかまつりそうろう)』と書き始める。
[出典]
[類義語]
[用例]
一筆啓上 田中美里様
残暑の厳しい季節が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか云々……
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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