有象無象(うぞうむぞう)

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有象無象
(うぞうむぞう)

[意味]

語源は仏教の言葉であり、有形のものと無形のものを問わない、世の中にあるすべての事物のことである。『有象』とは有形のことであり、『無象』とは無形のことである。

そこから転じて、価値のない雑多な物や人のことを指していう。人数だけは多いが、つまらない価値のない者どもに過ぎないといったニュアンスで、人を卑しめて『有象無象』ということもある。有象無象は『有相無相』と表記しても良い。

[出典]



[類義語]

森羅万象(しんらばんしょう)

[対義語]



[用例]

エリート意識の強い国家元首は、『有象無象』の群衆の必死のデモ行進を見ても全く心を動かされることはなく、治安部隊にただちに武力鎮圧の命令を下した。

テレビで評論家として顔と名前を売っている私は、『有象無象』の反論や批判に負けるような軟弱な精神は持ち合わせていない。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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