社交辞令
(しゃこうじれい)
[意味]
「社交辞令」という言葉の意味は、「日常生活・仕事・行事など色々な人づきあいが関係する場面で、物事を円滑に進めるために発言することが望ましいとされている挨拶や褒め言葉」になります。
「社交辞令」というのは、「相手に好ましい印象を与えるために発言する社交上・外交上の言葉」を示しています。
「社交辞令」には、「形式的な褒め言葉・心にもないお世辞(口先だけのお世辞)」といったネガティブなニュアンスがありますが、必ずしも「本音(本心)ではないお世辞」だけを意味する四字熟語ではありません。
「社交辞令」には、「形式的な文句を通した本音・本心が含まれている場合」もあるので、社交辞令を言われたからといって、口先だけの偽りの言葉を言われたとは限らないのです。
[類義語]
外交辞令
[意味] 相手に好印象を与えたり相手から利益を得たりするために行う、外交上の形式的な言葉(賞賛)や応対のこと。
[対義語]
四字熟語の対義語はありませんが、社交辞令と反対の意味を持つ言葉として「率直な言葉・正直な意見」などがあります。
[英語]
「社交辞令」は英語で、“diplomatic remarks(外交的な言葉)”や“flattering words(お世辞の言葉・おしゃべりの上での言葉)”、“social etiquette(社会的なエチケット・社会的なやり取り)”というように表現されます。
[用例・例文]
「またお会いしましょう」という「社交辞令」を真に受けていたが、何ヶ月経ってもメールの返信がありませんでした。
大人の人間関係では「社交辞令」のやり取りが多くありますが、それもお互いが嫌な思いをしないコミュニケーションには必要なものです。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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