エッセイとコラムの違い

「エッセイ」は「随筆」と訳されることが多い言葉ですが、「コラム」と比較すると自由な形式で書かれている散文のイメージがあります。逆に「コラム」というと、新聞や雑誌などに掲載されている短めの記事が思い浮かびます。しかし、自分が書いている散文・評論めいた文章が「エッセイ」なのか「コラム」なのかをどこで判断するのでしょうか?エッセイとコラムの違いを、詳しく説明していきます。

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「エッセイ」とは?


「コラム」とは?


「エッセイ」と「コラム」の違いのまとめ


違いの事典:1

「エッセイ」とは?

「エッセイ」とは、「誰かに読ませることを特に前提としていない自由な形式で書かれた文章」のことを意味しています。

「エッセイ」は日本語で「随筆・散文」と翻訳されることが多いのですが、「個人的な経験体験・一般的な物事を題材にして、自分が思ったことや考えたこと」を自由なかたちで書いた文章のことです。

「エッセイ」には特定のテーマやルールなどはなく、「ある物事や体験についての感想・思索・解釈・思考プロセス」などを書き付けた散文になります。ただし英語圏では「エッセイ(essay)」が、「論文的な文章」を意味していることもあります。

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「コラム」とは?

「コラム」とは、「新聞・雑誌・ウェブサイトなどで公開することを前提にして書かれた起承転結のまとまりがある短めの評論・文章」のことを意味しています。

「コラム」というのは、「特定のテーマについて誰かに読まれることを前提にして書かれた評論・考察・雑文」を意味している言葉なのです。具体的には、「新聞・雑誌・ウェブサイトなどの短評欄・囲み記事として書かれている起承転結が整っている文章」のことを「コラム」と呼んでいます。

「コラム」の語源はラテン語の「円柱」にあり、その後に「円柱状のもの・縦の列(カラム)・縦の欄(新聞のコラム欄)」などの意味を持つようになりました。それらの意味が変化して、「コラム」は「新聞・雑誌などの縦書きの欄に書かれる短評・評論」のことも意味するようになったのです。

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「エッセイ」と「コラム」の違いのまとめ

「エッセイ」と「コラム」はどちらも「自分の考えていること・思っていることを文章にしたもの」という意味では、同じような文章になりがちなのですが、「コラム」のほうが「不特定多数に読まれることを前提にして、新聞・雑誌で公開されている」という違いがあります。

「エッセイ」というのは「随筆・随想・散文」と訳されるように、「個人の見聞・体験・考え(意見)などを自由な形式で書き付けた文章」のことを意味しています。

「コラム」は「新聞・雑誌・ウェブサイトなどで、誰かに読まれることを前提にして書かれたテーマ・起承転結のまとまりがある短評・評論」のことを意味していますが、「エッセイ」のほうは「誰かに読まれることを特に前提としていないもので、個人が自分の経験・価値観に基づいて自由に書いた文章」を意味している違いがあるのです。

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