九州豪雨で死者57人心肺停止4人に:打つ手の乏しい大雨・洪水の被害にどう対処すれば良いのか?

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九州豪雨の画像 ニュース

熊本・鹿児島・大分・福岡を中心とする九州地方に7月4~5日頃から断続的に河川氾濫・土砂崩れを引き起こすような記録的豪雨が降り続いて、各地に大きな被害が出ています。2000年代に入ってから日本の大雨・台風の被害は増加傾向にあり、梅雨時期の大雨による河川氾濫(洪水)や土砂崩れの被害は毎年のように日本のどこかで発生する状況になっています。

今回の豪雨被害が起こった熊本県の人吉市・球磨川流域や大分県の日田市・筑後川流域、福岡県の大牟田市・久留米市の筑後川流域なども、例年であればそこまで降水量が極端に多い地域ではありませんでした。近年の豪雨被害は「予測困難な局地的豪雨」が降れば、河川や山地が近くにある日本全国の地域で同じような氾濫・家屋や車の浸水・土砂崩れ・橋や建物の流出の被害が起こり得ることを示唆しています。

今回の大雨は、一部の地域に梅雨前線が長時間停滞する「線上降水帯」によってもたらされたとされます。現時点の気象科学ではある程度の予測はできても、梅雨前線や線上降水帯の移動速度・方角を意図的に変えることなどは不可能なので、基本的には早めに浸水や土砂崩れを避けるために避難しておくしかありません。

しかし、早めの避難は「命を守るための行動レベル(人的被害・自分の命の保護策)」になるため、「家・車・財物・店舗・田畑などの物的損害」を事前対策で防ぐことは、一定規模を超えた大雨・洪水になるとどうしても難しくなります。

命さえ助かれば良いとの考えはもちろん大切ですが、大雨被害後の物的損害の保証・補填が十分でなければ、住宅や店舗、自動車などを失った人の被害は自力で再建するにはあまりに大きなものになってしまうこともまた事実です。

過去には大切な住宅や田畑を守るために、ギリギリまで現地で大雨・台風の対抗策を講じようとして命を失ってしまう悲惨な事故も多く起こっていますが、「逃げるタイミングの見極め」が遅くなればほんのわずかな時間で致命的被害も起きるのが大雨・洪水の恐ろしいところです。

熊本県で特別養護老人ホームが洪水に襲われて大勢の高齢の入所者がなくなる悲惨な被害も起こりましたが、高齢者福祉施設が土地取得コストの安さから河川敷や山中に建てられやすいことも「大雨・台風による人的被害のリスク」になってしまいます。どうしようもない問題の一つかもしれませんが、大雨警報が出て危ないと感じたら短時間で移れる「避難場所の確認・確保」の対策が求められます。

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