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九州豪雨で死者57人心肺停止4人に:打つ手の乏しい大雨・洪水の被害にどう対処すれば良いのか?

九州豪雨の画像 ニュース

2017年に福岡・大分を襲った九州北部豪雨、2018年にも広島・岡山・愛媛を襲った西日本豪雨が起こっていますが、ここまで大規模なものを除けばほぼ毎年日本のどこかで大雨被害が起こっているのが現状です。

今回の九州豪雨では、数十年に一度発生する可能性がある重大な危険が迫っている時に出される「大雨特別警報」が熊本・鹿児島・福岡などで出されましたが、おそらく今後も同レベルの大雨被害は数十年も間隔を開けずに起こる可能性が高いと思います。

「大雨・洪水の対策」をどうすれば良いのかは他人事ではなくなっていますが、現時点で「個人レベルで可能な対策」は「大雨警報を軽視せずに、自分の地理的位置とリスクを的確に判断して、必要であれば早めの避難をする」しかありません。

特にある程度大きな河川から数百メートルの距離にある住宅、山間部や河川敷の住宅、裏山があるような住宅に住んでいる人は、「エリアメールなどで入ってくる災害情報・大雨警報」を確実にチェックして自分の住んでいる地域に氾濫や土砂崩れのリスクがないかを判断しなければなりません。

資金に余裕があれば、自宅の防災防水の改築工事や土地の高さを上げる造成工事などによって一定の対抗策は打てますが、今回のように水深5メートルを超えるような洪水が起こった場合、個人が可能な工事のレベルでは家屋浸水は防げないのが現実でしょう。

「行政・自治体のレベルの大雨対策」としては、まず河川氾濫を押さえ込む治水工事のセキュリティーレベルを上げることがありますが、大規模な河川インフラ工事になるので巨額費用がかかってくる障害があります。

いくらの予算をかけてどこまで防災レベルを高めるのかは、コスト対リスクのバランスと地域住民のコンセンサス・負担になってきますが、最近の自然災害は常に「想定以上の降水量・波の高さ・風の強さなどの事態」を引き起こしているので、「これだけやれば大丈夫」とはなかなか保証できなくなってはいます。

九州豪雨の被害に遭われた方の捜索・救助・避難が何よりも優先事項になってきますが、被災地の避難所生活が場所によっては、壁がない屋根だけの避難所などもありかなり劣悪で厳しいものになっているようです。食料・飲み物のプッシュ型の配給が急ピッチで行われているようですが、大雨の浸水で自宅にあった衣服が水浸しになり、着の身着のままで着替えが一枚もない状態の被災者が大勢いると報じられています。

日本では毎年膨大な数の衣料品が廃棄処分されていますが、そういった業者の寄付も含めて、個人レベルでも衣服の寄付ができれば良いとは思いますが、日本では身に付ける衣服などは新品でなければダメでしょうから、その部分が個人レベルではなかなか難しいかもしれません。

避難所の最低限以上の設備が整い、日々の生活に必要な食料・飲み物・衣料品が十分に供給されることを願うばかりですが、新型コロナの問題もあるので「避難所生活のソーシャルディスタンス・マスク・消毒」なども必要になってきます。被災者も支援者も大変な状況が当面続きます。9日以降も九州地方は雨の天気予報が多くなっているので、天候・二次被害にも注意しながらの避難生活・片付けの作業になってきそうです。早く梅雨の季節が終わって、大雨の被害を受けた地域の方々が緊張を解いて一息つける状況になってほしいものです。

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