永字八法
(えいじはっぽう)
[意味]
書道における書法伝授の一つである。
すべての字の書法が『永』の一字に含まれていると考え、『永』を書く事によって運筆の八法を教えることができるとする。
運筆の八法とは、永の書き順に従って『側(そく)・勒(ろく)・努(ど)・テキ・策(さく)・掠(りゃく)・啄(たく)・磔(たく)』のことである。
[出典]
古代中国・後漢の時代の蔡ヨウ(さいよう,132~192)が崇山の石室の中で書を学び、神から授受された運筆の八法が『永字八法』とされる。
[類義語]
[用例]
書道を習い始めた時には、まず『永字八法』をひたすら反復練習することで運筆の基本を掴むことができる。
昔から『永字八法』というが確かに永の文字をゆっくりと書いていると、書道の筆使いのポイントがすべて含まれていることが分かる。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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