運斤成風(うんきんせいふう)

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運斤成風
(うんきんせいふう)

[意味]

斧を振るって風を起こすような人間業(にんげんわざ)を超えた能力・技術のことをいう。

人間業とは思えない神業(かみわざ)・名人芸のことである。『斤(きん)』というのは、『斧(おの)』のことである。

『斤を運らして風を成す(きんをめぐらしてかぜをなす)』と読むこともできる。

[出典]

『荘子』の徐無鬼(じょむき)。

ある男が鼻の頭に白土を薄く塗って、大工の棟梁である石(せき)に斧で削り取らせた。石は斧を自在に振り回して風を起こし、綺麗にその薄い白土を削り取ったが、男の鼻は全く傷一つついていなかった。その神業の故事に基づいた四字熟語である。

[類義語]

匠石運斤(しょうせきうんきん),  神工鬼斧(しんこうきふ)

[用例]

熟練工の旋盤技術のミリ単位以下の精度は、『運斤成風』と呼ぶに相応しい高度な技術と長年の経験に裏打ちされたものである。

オリンピックの金メダリストになったその体操選手は、『運斤成風』の素晴らしい技術と卓越した身体能力を持っている。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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