有無相生
(うむそうせい)
[意味]
有と無とが互いに生じ合っている様子。
有があるからこそ無があり、無があるからこそ有があるという相対的な関係や相互依存性のことを指していう。
有無相生は『有無相生ず(うむあいしょうず)』と読むこともある。
[出典]
『老子』の『有無相生じ、難易相成る(うむあいしょうじ、なんいあいなる)』から。
[類義語]
長短相形(ちょうたんそうけい), 高下相傾(こうげそうけい), 音声相和(おんせいそうわ), 前後相随(ぜんごそうずい)
[用例]
競い合いライバルがいるから自分も頑張れるというのは、『有無相生』の相対的な関係性を示しているかのようだ。
『有無相生』という世界の本質を悟ったような概念を前にして、一つの物事に異常に執着していた自分が情けなくなった。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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