雲遊萍寄
(うんゆうひょうき)
[意味]
仏教の言葉で、雲のように漂って、浮草のように立ち寄る一所不住の境涯。
仏教の師を求めて諸国を遍歴する修行僧、人々にお布施を頂くために乞食となって托鉢行脚(たくはつあんぎゃ)する修行僧の境地をいう。
出家して一所不住で修行に明け暮れる修行僧を意味する『雲水(うんすい)・雲遊(うんゆう)』のことである。
[出典]
[類義語]
行雲流水(こううんりゅうすい), 一所不住(いっしょふじゅう)
[用例]
世俗の欲望や人間の承認に執着しない『雲遊萍寄』の境地に至れば、さまざまな煩悩から生じる苦悩を概ね消し去ることもできるだろう。
臨死体験をして自らの人生の使命に目覚めたという彼は、『雲遊萍寄』といってもおかしくないほどの達観した欲得のない人物に変貌していた。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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