詠雪之才
(えいせつのさい)
[意味]
女性の優れた詩文の才能のことである。
[出典]
『晋書(しんじょ)』 列女・謝道蘊伝(しゃどううんでん)
晋の謝奕(しゃえき)の娘・謝道蘊が、雪が舞い散っている景色の様子を『柳絮(りゅうじょ,柳の白い綿毛)の風に因りて起こる』という表現で形容し、そこに居た人たちを感嘆させたという古代中国の故事にちなんでいる。
[類義語]
詠雪の慧(えいせつのけい)、 柳絮の才(りゅうじょのさい)
[用例]
『詠雪之才』を惜しみなく賞賛されていたその女流文学者は、繊細な神経を患って惜しくも早逝してしまった。
東京大学に現役合格した彼女は、中学生の頃から『詠雪之才』を認められた才女で、語学のセンスは特にずば抜けていた。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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