盈満之咎
(えいまんのとがめ)
[意味]
満ちれば欠けるということからの戒め。すなわち、物事が十分に達成されて満ち足りた後には、かえって禍いを招くという戒め。それ以上ないほどに十分に満ち足りてしまえば、そこから後は逆に欠けていく(不満・不足が増えていく)定めにあるということ。
『盈』は『満』と同じ意味で、満ちてあふれるということである。
[出典]
『後漢書(ごかんじょ)』 折像伝(せつぞうでん)
[類義語]
[用例]
平安時代中期に栄耀栄華をほしいままにした藤原道長でさえ、その子孫は『盈満之咎』の運命に抗い続けることはできなかった。
いつまでも絶好調の時期ばかりが続くわけではなく、『盈満之咎』を甘んじて受けるだけの覚悟と忍耐が人生のどこかで必要となるだろう。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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