遠水近火
(えんすいきんか)
[意味]
韓非子の書にある『遠水は近火を救わず』の略である。
遠く離れた所にあるものは、急場の役には立たないということ。
海には確かに大量の水があるが、遠く離れていては近くの火事を消すこともできないという意味である。
[出典]
『韓非子』の説林上(ぜいりんじょう)
[類義語]
遠くの親戚より近くの他人(とおくのしんせきよりちかくのたにん)
[用例]
多額の預貯金を日本の銀行に持っているのだが、外国には日本の銀行の支店がなくて急場に必要なお金を下ろすことができない、彼は『遠水近火』のもどかしさに喘いでいた。
遠く離れて暮らしている子供や孫というのは、いざという時には『遠水近火』で頼りにできないことのほうが多い。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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