煙霞痼疾
(えんかのこしつ)
[意味]
山水の自然を愛する心が非常に強いこと。
『煙霞(えんか)』とは、かすみ(霞)やもやのことで、山水の景色を意味している。『痼疾(こしつ)』とは、長く治らない頑固な病気のことである。
『煙霞』は『烟霞』と書いても良い。
[出典]
『新唐書』 田遊巌伝
[類義語]
煙霞癖(えんかへき)
[用例]
彼は小学生の頃から山歩きや登山を繰り返していて、初老になった今でも『煙霞痼疾』が治る気配がない。
絵画・詩歌を愛好する彼女の風流な心の背景にあるのは、自然の山水の優美な景色を愛してやまない『煙霞痼疾』とでもいうべき感性であった。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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