役夫之夢
(えきふのゆめ)
[意味]
人生の名誉・利益・栄華は、夢のように儚いものだということ。
『役夫』というのは、下僕のことである。
[出典]
『列子』 周穆王
古代中国の周王朝の時代、主人に酷使されていたある下僕が自分が国王になり、主人が逆に下僕になって苦しむという夢を見た故事にちなんでいる。
[類義語]
栄華之夢(えいがのゆめ)、 邯鄲の夢(かんたんのゆめ)
[対義語]
[用例]
大企業でどんなに出世路線を歩んでいても、『役夫之夢』のようにわずかなミスや落ち度によって今までの地位・評価を失うことは多い。
現世でどれだけの権力や財力、名誉を欲張って集め続けたとしても、結局はいずれ滅びる人間の身なれば、『役夫之夢』に過ぎないとも言える。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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