益者三楽
(えきしゃさんごう)
[意味]
人が好んで求める三つの利益があるもの。
第一は、礼にのっとった行いをして、調和の取れた音楽や世界観に親しむこと。
第二は、人の悪口を言わず、人の美点や長所を話題にして話すこと。
第三は、立派な徳のある友人を多く持つこと。
『楽(ごう)』とは、好むという意味である。
[出典]
『論語』 季氏
[類義語]
[対義語]
損者三楽(そんしゃさんごう)
[用例]
儒教道徳に基づく『益者三楽』の考え方は、現代の処世術や対人関係にも十分に通用するものである。
『益者三楽』とは簡単に言えば、礼儀と音楽を尊重し、人の美点と長所を意識して話題にし、立派な人柄の友人を大切にすべきということなのである。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
トップページ> Encyclopedia>
日本の古典文学> 四字熟語・故事成語:1> 四字熟語・故事成語:2>現在位置
プライバシーポリシー