燕雁代飛
(えんがんだいひ)
[意味]
春になって雁(がん)が北に去る頃には、雁に代わって燕が南から飛んでくる。秋になって燕が南に去る頃には、燕に代わって雁が北から飛んでくる。
そこから転じて、人がお互いに異なる方向に去っていき、遠く隔たってしまうことをいう。人間関係におけるすれ違いによる疎遠、入れ違いによる隔たりのことである。
[出典]
『淮南子(えなんじ)』 チ形(ちけい)
[類義語]
[用例]
学生時代に交際していた彼女とは、就職してからお互いに忙しくなってメールの返信も遅れがちになり、一年、二年と経つ内に『燕雁代飛』で疎遠になってしまった。
人間関係とは思っているよりも儚く脆いもので、自分から積極的に相手を誘わなければ、いつの間にか『燕雁代飛』で離れていってしまうものだ。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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