燕頷虎頸(えんがんこけい)

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燕頷虎頸
(えんがんこけい)

[意味]

燕のような頷(あご)と虎のような頸(くび)のこと。

古代における人相学の用語で、高貴な貴人(あるいは将来高貴な貴人になる人)の人相の特徴の一つとされる。遠国で一国の君主に相当する『侯(こう)』の身分に封じられるであろう貴人の人相とされた。

[出典]

『後漢書』 班超伝(はんちょうでん)

班超(はんちょう)は燕のような頷と虎のような頸を持っていた。班超は後に万里の長城の外にまで遠征して匈奴などの遊牧民族を撃退した。その功績によって、定遠侯(ていえんこう)に封ぜられて出世したという故事に基づいている。

[類義語]

燕頷虎頭(えんがんことう)

[用例]

古代中国の人相学では『燕頷虎頸』という厳しい人相が貴人の証とされたようだが、現代ではどのような人相が出世しやすいのだろうか。

人間の価値は見た目では決まらないものではあるが、古代の昔から『燕頷虎頸』という人相学の言葉があるように、人はなぜか人の見た目の特徴からその人の運命を予測したがったのである。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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