燕頷投筆
(えんがんとうひつ)
[意味]
意を決して筆を投じて立つこと。文筆の道を捨てて立身出世を志す武事に就くこと。しがない文筆を投げ捨てて、大きな志を立てようとすること。
『燕頷(えんがん)筆を投ず』とも読む。
[出典]
『後漢書(ごかんじょ)』 班超伝(はんちょうでん)
班超は人相学において遠国で功績を立てる人物と見られていた。班超は燕のような頷(あご)と虎のような頸(くび)を持っていたからである。班超は若い頃はしがない代筆屋の仕事をして母を養っていたが、ある時、筆を投げ捨てて志を立てた。班超は遂に遠国で武将となって武功を立てることができ、定遠侯に封ぜられるまでになった。
[類義語]
[用例]
2年間の浪人生活で自分が勉強に向いていないことを実感し、『燕頷投筆』の覚悟で新たな就職の道へと踏み出すことにした。
今やっているこの事務職にしがみついても、大きな成功や収入増加を期待することはできない、こうなれば『燕頷投筆』の決断をして自分が本当に目指すべき仕事に向かっていこうと思う。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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