往時渺茫
(おうじびょうぼう)
[意味]
過ぎ去った昔のことは、記憶が薄れてしまい、ぼおっとした夢のようであること。
『往時』とは、過ぎ去った昔のこと。『渺茫(びょうぼう)』とは、広くて果てしないこと、遠く離れていてボオッとしていることを意味する。
[出典]
唐の白居易(はくきょい)の詩文。「十年三月三十日別微之於豊上云々……」
[類義語]
往時茫茫(おうじぼうぼう)、 往時夢の如し(おうじゆめのごとし)
[用例]
母が亡くなって10年の歳月が流れ、幼い頃の母親との関係は「往時渺茫」としてきて、以前ほど鮮やかに思い出せなくなっている。
「往時渺茫」としたあなたとの過去のぼんやりした思い出によって、私は何度も苦しい時期を乗り越えることができたのだった。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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