往相回向（おうそうえこう）

往相回向
（おうそうえこう）

［意味］

仏教用語で、自分の功徳（くどく）を他人にも施して、救済したその他人と一緒に、阿弥陀如来の治める極楽浄土に往生しようとすること。

大乗仏教の浄土宗・浄土真宗における他者救済を伴う理想的な極楽往生のあり方を示している四字熟語である。

［出典］



［類義語］

還相回向（げんそうえこう）

［用例］

自分ひとりだけが極楽浄土に往生できれば良いわけではないという、他者をも救済したいとする利他的な悲願が、「往相回向」という概念には込められているのである。

「往相回向」という自分も他人も助けるような言葉の響きによって、人間を分け隔てなく救済して下さる阿弥陀如来の慈悲心の奥深さを改めて知ることができる。

• 四字熟語・故事成語：１
• 四字熟語・故事成語：２（この四字熟語を含む）
• 円頭方足（えんとうほうそく）
• 円頓止観（えんどんしかん）
• 円融三諦（えんにゅうさんだい）
• 延年転寿（えんねんてんじゅ）
• 閻浮檀金（えんぶだんごん）
• 厭聞飫聴（えんぶんよちょう）
• 円木警枕（えんぼくけいちん）
• 枉尺直尋（おうせきちょくじん）
• 枉駕来臨（おうがらいりん）
• 応機接物（おうきせつもつ）
• 応化利生（おうげりしょう）
• 王公大人（おうこうたいじん）
• 横死九法（おうしくほう）
• 往時渺茫（おうじびょうぼう）
• 横説竪説（おうせつじゅせつ）
• 往相回向（おうそうえこう）

参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』（三省堂），『大修館 四字熟語辞典』（大修館），竹田晃『四字熟語・成句辞典』（講談社学術文庫）

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