一味徒党
(いちみととう)
[意味]
同じ目的や共通の志を持つことで結ばれている仲間。共通の目的を達成するために力を合わせる仲間・味方のことである。一味徒党という語感には、『悪事に加わる仲間・集団』といった意味合いもあるが、必ずしも悪事を達成するために協力する仲間だけを指すわけではない。
一味徒党の起源は仏教語であり、仏の説いている教えは場面・相手によって異なっているようにも聞こえるが、その主旨や本質は本来唯一のものであるという意味。そこから意味が転じて、顔は一人一人違っていても、その志・目的は一つである仲間(味方)を指すようになった。
[類義語]
一味同心(いちみどうしん)、一丘の貉(いっきゅうのむじな)
[用例]
学校の理不尽な校則を変えるためには、みんなが一味徒党の精神を持って改善しようとしなければならない。一味徒党でまとまった野党の勢力は、与党の政権基盤を脅かすほどに強力なものとなった。一味徒党を組んだ集団が、奉行所に対して謀反を起こした。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)