因果応報
(いんがおうほう)
[意味]
善い行いをすれば必ず善い報いがあり、悪い行いをすれば必ず悪い報いがあるということ。『因』は『因縁=原因』、『果』は『果報=結果』のことを意味している。
過去及び前世の因縁に応じて果報(結果)があるということ、原因があって結果があるという因果論。現在では、善行に対して善い報いがあるという意味よりも、悪行に対して悪い報いがあるといった意味で使われやすい。
[出典]
『大慈恩寺三蔵法師伝(だいじおんじさんぞうほうしでん)の七』
[類義語]
悪因悪果(あくいんあっか)、悪因苦果(あくいんくか)、善因善果(ぜんいんぜんか)、福善禍淫(ふくぜんかいん)
[用例]
悪人が安楽な最期を迎えた例はない、正に因果応報である。私が過去に助けた人から数十年ぶりに感謝の手紙が届いたというのは、因果応報の現れであろうか。『狼少年』や『花咲爺さん』など、昔話・童話には因果応報の道理を説いた物語が多い。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)