温故知新
(おんこちしん)
[意味]
前に学んだ知識や古い教えをもう一度学び直して、そこから新たな道理や真理を見い出してこと。温故知新は訓読では『故きを温ねて、新しきを知る(ふるきをたずねて、あたらしきをしる)』と読む。
『温』には、尋ね求めるという意味がある。更に一説には、冷たいものを温め直して再び味わうという意味もあり、温故知新の言葉には『古い知識・教えをもう一度温め直して味わい、そこから新たな気づきや真理を悟って得る』といった語感がある。
[出典]
『論語 為政篇』
[類義語]
故事は今を知る所以なり。
[用例]
最新の科学知識ばかりを追い求めるのではなく、時には古典に遡って温故知新の発見をしたいものだ。古人の言葉や生き様から、温故知新で現代を生きる指針を得られることもある。歴史の試練に耐えてきた古典の重みは、温故知新のありがたみを伝えるものでもある。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)