大器晩成
(たいきばんせい)
[意味]
本当に偉大な人物は、その才覚を伸ばして大成(成功)するまでに時間がかかるということ。大人物は遅れてから頭角を現すので、世に認められるまで時間がかかるということ。偉大な人物は、晩年になってから初めてその才覚や存在を認められる。大きな器は、短期間ではなかなか出来上がらないということから転じた言葉。
潜在的な才能や素質がありながらも、なかなかその才覚を発揮できない人物に対して、慰めの意味で用いられることもある。大器晩成の対義語は『早熟』である。
[出典]
『老子 41章』の『大方は隅無く、大器は晩成なり』
[用例]
40代を越えてから、医学部受験に合格した叔父さんは大器晩成型の人だったのだろう。早くから才能を発揮して上り詰めるよりも、大器晩成でじわりじわりと伸びて行くほうが良い。若い頃の数回の失敗や挫折など、大器晩成の人にとっては何の障害でもない。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)