江戸っ子は五月の鯉の吹流し
(えどっこはさつきのこいのふきながし)
[意味]
江戸っ子は言葉遣いは荒っぽいが、腹の中(気性)はさっぱりとしていてしつこくないということ。
また、江戸っ子は口先ばかりで意気地(胆力)がないといった意味でも用いる。
江戸っ子は五月の鯉の吹流しの後には、『口先ばかりではらわたはなし』という文章が続く。
[類義のことわざ]
江戸っ子は五月の鯉で口ばかり(えどっこはさつきのこいでくちばかり)
[英語のことわざ]
[用例]
江戸っ子は気性が荒くて口が悪いと言われるが、『江戸っ子は五月の鯉の吹流し』と言われるように喧嘩をしても執念深くはないところが良いところだ。
『江戸っ子は五月の鯉の吹流し』で江戸っ子は言葉はかなり荒っぽいけれど、意外に本気で殴り合いをするほどの意気地がないことが多いと昔から思われていたようだ。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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