運は天にあり
(うんはてんにあり)
[意味]
人間の運はすべて天命によって定まっているので、いくら人が懸命に足掻いて運命に逆らおうとしても、人の力ではどうしようもできないものであるということ。
そこから転じて、結果にこだわらずに、運を天に任せてとにかくやってみようという意味になった。
[類義のことわざ]
運は天にあり鎧は胸にあり(うんはてんにありよろいはむねにあり)、 運否天賦(うんぷてんぷ)、 富貴は天にあり(ふうきはてんにあり)、 命は天にあり(めいはてんにあり)
[英語のことわざ]
[用例]
テニスの全国大会の試合が間近に迫っていたが、『運は天にあり』と覚悟していた私はもはや緊張や動揺をすることがなかった。
『運は天にあり』と自らの運命を悟った西軍の総大将・毛利輝元は、石田三成を見捨てて軍勢を退却させ始めていた。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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