江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ
(えどっこはよいごしのぜにはつかわぬ)
[意味]
江戸っ子は金離れ(金銭への執着)が弱くて、その日に稼いだ金はその日のうちに使い切ってしまい、翌日まで残すようなことはしないという意味。
江戸っ子の金離れの良さ(金銭へのこだわりの弱さ)を肯定的な意味合いを込めて言ったものであるが、現代では計画性のないお金の浪費、刹那的な遊興への思い切った散財といった意味合いが込められることもある。
[類義のことわざ]
江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ(えどっこはよいごしのぜにはもたぬ)
[英語のことわざ]
[用例]
いつも節約ばかりで面白みのない毎日を過ごしてきたが、親友と久しぶりに飲む今夜ばかりは『江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ』とばかりに思い切ったお金の使い方をするぞ。
『江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ』といった豪胆な気性でお金を気持ちよく使いたいものだが、根が貧乏性でケチなので、なかなか大きなお金を一日で使うことができずにいた。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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