海老で鯛を釣る
(えびでたいをつる)
[意味]
小さい海老(エビ)のように大したことのない餌で、大きな鯛(たい)のような高級な価値のある獲物を釣り上げる。
そこから転じて、少ない元手や小さな労力で大きな成果・利益を得ることの喩えである。省略して『海老で鯛』『海老鯛(えびたい)』ということもある。
[類義のことわざ]
雑魚で鯛釣る(ざこでたいつる)、 瓜を投じて玉を得る(うりをとうじてたまをえる)、 麦飯で鯛を釣る(むぎいいでたいをつる)、 蝦蛄で鯛を釣る(しゃこでたいをつる)、 鼻糞で鯛を釣る(はなくそでたいをつる)
[英語のことわざ]
Throw a sprat to catch a whale.
(小鰯を投げて鯨を捕獲する。)
A small gift brings often a great reward.
(小さなプレゼントが、大きなお返しをもたらすということがよくある。)
[用例]
少額の投資資金しかなかったが、5年間で株価が何倍にもなる有料銘柄に投資できたことで『海老で鯛を釣る』大きな利益を得ることができた。
『海老で鯛を釣る』というような美味しい話は滅多にないが、コストパフォーマンス(コスパ)を考えた効率的な日常生活を送ることで少しはお金の節約ができる。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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