鬼が出るか蛇が出るか
(おにがでるかじゃがでるか)
[意味]
「鬼が出るか蛇が出るか」ということわざは、「実際にやってみないとどんな展開になるかが予想できないことの喩え(たとえ)」や「前途にどんな運命が待ち構えているのか予測できないこと」を意味しています。
「鬼が出るか蛇が出るか」の原義はその言葉の通りで、「どんな化物・怪物・危険な動物が出てくるか分からない」ということを意味しています。
これから先にどんな困難があるのか予測しづらい時、あるいは他者の好奇心・関心を刺激する時にも使われることわざになっています。「鬼が出るか蛇が出るか」の語源は、傀儡師(くぐつし)が箱の中からからくり人形を出す時に、「観客の関心を引くために言った台詞」にあるとされています。
[類義のことわざ]
鬼が出るか仏が出るか(おにがでるかほとけがでるか)
意味:実際にやってみないと、良いことが起こるのか悪いことが起こるのか予測できないということ。
暗がりに鬼を繋ぐ(くらがりにおにをつなぐ)
意味:真相や真相を知ることができなくて、気味が悪いことの喩え(たとえ)。これから先の展開で、実際に何が起こるのか予測困難であること。
[用例・例文]
「鬼が出るか蛇が出るか」、新商品を市場に投入してみてからお客さんの反応をチェックしたいと考えています。
今までとは全く異なるジャンルの職業に転職してチャレンジするつもりですが、さて「鬼が出るか蛇が出るか」ですね。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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