恐れ入谷の鬼子母神
(おそれいりやのきしもじん)
[意味]
「恐れ入谷の鬼子母神」ということわざは、「恐れ入りました」を意味する一種の駄洒落(ダジャレ)になっています。
「入谷(いりや)」とは東京都台東区に実在する地名であり、「恐れ入りました」の「入り」と「入谷」をかけています。
入谷という土地には昔から「鬼子母神(きしもじん・きしぼじん)」と呼ばれる仏教を守護する夜叉(やしゃ)・女性神が祀られていたので、語呂の良さもあって「恐れ入谷の鬼子母神」という言葉が生まれたのです。
[類義のことわざ]
[対義のことわざ]
[用例・例文]
今の若い世代の人達に「恐れ入りました」の代わりに「恐れ入谷の鬼子母神」と言っても意味が通じないと思います。
少し前まであんなに小さい子供だったお前が、今は大勢の従業員を率いるそれなりの企業の社長さんだなんて、まったく「恐れ入谷の鬼子母神」だな。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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