大鍋の底は撫でても三杯
(おおなべのそこはなでてもさんばい)
[意味]
大鍋の底に残った料理は、軽くよそっても三杯分はある。
そこから転じて、規模が大きければ何から何まで大きいということのたとえである。
[類義のことわざ]
古川に水絶えず(ふるかわにみずたえず)
[対義のことわざ]
[用例]
『大鍋の底は撫でても三杯』で、一部上場企業であるわが社は多少赤字の時期が続いても、新しい事業戦略で立て直すだけの内部留保を持っている。
大地主で経営者だった祖父は、親戚のためにお金を用立ててあげたおかげで随分と財産を減らしたが、祖父にはまだ老後を楽に暮らせるだけの蓄えはあり、『大鍋の底は撫でても三杯』なのである。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
トップページ> Encyclopedia>
日本の古典文学> ことわざ事典>現在位置
プライバシーポリシー