奥歯に物がはさまる
(おくばにものがはさまる)
[意味]
自分が思っていることをはっきりと言わないで、何か隠しているような言い方をすること。
本心・事実をはっきりと言わないで、何か思わせぶりな言い方(もったいぶった言い方)をする様子のこと。
[類義のことわざ]
奥歯に衣着せる(おくばにきぬきせる)
意味:奥歯に一枚衣を着せたような感じで、はっきりとした物言いをせず、何か隠しているような感じがあること。
[対義のことわざ]
歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)
意味:歯に何も衣をかけないように、思ったことをそのままはっきりと言葉にすること。隠しだてせずに、はっきりと物を言うこと。
[英語のことわざ]
[用例・例文]
彼は人目を気にする小心者の性格だったため、いつも「奥歯に物がはさまった」ような話し方をしていました。
「奥歯に物がはさまる」ような曖昧な言い方をするのではなく、思っていることを何でも率直に語ってください。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
トップページ> Encyclopedia>
日本の古典文学> ことわざ事典>現在位置
プライバシーポリシー