屋上屋を架す
(おくじょうおくをかす)
[意味]
屋根の上に更にもう一つ屋根を架けるような無意味・無用なことをする。
そこから転じて、無駄なことをすることのたとえである。特に、すでにあるものに、同じようなものを加えるような無駄な行為を指していうことが多い。
『屋根屋を重ねる(やねおくをかさねる)』という言い方をすることもある。
[類義のことわざ]
屋下に屋を架す(おくかにおくをかす)、 川に水運ぶ(かわにみずはこぶ)、 床上に床を施す(ゆかうえにゆかをほどこす)、 、 高みに土盛る(たかみにつちもる)、 土上に泥を加う(どじょうにどろをくわう)、 雪の上に霜(ゆきのうえにしも)、 雪上霜を加う(せつじょうしもをくわう)
[対義のことわざ]
[英語のことわざ]
That's like putting a fifth wheel on a coach.
(馬車に5つ目の車輪をつけるようなことだ。)
To bring sacks to the mill.
(製粉所へ(小麦入りの)袋を持ってくる。)
[用例]
寒いからといって靴下を二枚重ねて履く人もいるが、僕からすれば『屋上屋を架す』ような無駄な抵抗にも思える。
株価が長く下落を続けている時に、二度も三度もナンピン買いをするのは『屋上屋を架す』ようなもので、より大きな損失を被る恐れもでてくる。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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