負うた子に教えられて浅瀬を渡る
(おうたこにおしえられてあさせをわたる)
[意味]
自分よりも年齢が低く経験の浅い年下の者(年齢的・社会的に未熟な人)からも、時には教えられることもあるというたとえである。
小さな子供は一人で川を渡ることはできない。しかし、親が背中におぶった子は上から川の浅瀬(浅い部分)と淵(深い部分)を見分けて、親に危険な淵の場所を教えることができるということに由来する。
[類義のことわざ]
負うた子に浅瀬を習う(おうたこにあさせをならう)、 愚者も一得(ぐしゃもいっとく)
[対義のことわざ]
[英語のことわざ]
Chicken gives advice to hen.
(ひよこが親鶏(おやどり)に助言する。)
[用例]
『負うた子に教えられて浅瀬を渡る』という経験を実際にしてみて、弟子が既に師である私の実力を遥かに追い越していることを自覚させられた。
子供の成長は早いもので、いつの間にか『負うた子に教えられて浅瀬を渡る』というような親子の役割や能力が逆転する時が来るだろう。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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