大木の下に小木育つ
(おおきのしたにおぎそだつ)
[意味]
大きな勢力をもつ人の下に、多くの者が庇護されている状態のたとえである。
弱い者は強い者に依存して生きていくということのたとえ。大きな権力を持つ者の下には、その力の恩恵に預かろうとして自然に大勢の人々が集まってくるということ。
大木の下に小木育つのことわざとしての元々の読み方は『おおきのしたにおぎそだつ』であるが、『たいぼくのしたにしょうぼくそだつ』という読み方がされることもある。
[類義のことわざ]
大木の下の小木(たいぼくのしたのしょうぼく)
[対義のことわざ]
大木の下に小木育たず(たいぼくのしたにしょうぼくそだたず)
[英語のことわざ]
[用例]
親会社の業績が急降下すればわれわれ子会社に勤める人間の仕事などどうなるか分からない、『大木の下に小木育つ』の状態にあるのだから。
『大木の下に小木育つ』というような権力者や金持ちに媚びるようにして生きるのはまっぴらだという思いは、遥か昔の少年時代からあった。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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