遅かりし由良之助(おそかりしゆらのすけ)

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遅かりし由良之助
(おそかりしゆらのすけ)

[意味]

待ちかねていた人が、ようやくその場に着いたということ。

あるいは、時機に遅れてしまい間に合わなかったことを残念がっていう時のことわざです。「もう少し早ければ間に合ったのに」や「時機を逸して役に立たない」というニュアンスがあります。

「遅かりし由良之助」の由来は、歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵(かなてほん・ちゅうしんぐら)」という演目に出てくる台詞(セリフ)にあります。

「仮名手本忠臣蔵」で、大星由良之助(おおほしゆらのすけ)が主君の塩冶判官(えんやほうがん)・浅野長矩(あさのながのり)の切腹の場に駆けつけるのが遅れたということに由来しています。大星由良之助というのは、赤穂浪士の「大石内蔵助(おおいしくらのすけ)」のことを意味しています。

[類義のことわざ]

後の祭り(あとのまつり)

意味:すでに終わってしまってどうしようもないこと。何かしなければならなかったが、結果として間に合わなかったことの喩え。

[対義のことわざ]



[英語のことわざ]



[用例・例文]

走ってライブ会場へと急いだのですが、「遅かりし由良之助」で結局入場可能な時間を過ぎていました。

「遅かりし由良之助」、あなたが来るのが遅いからみんなでもうスイカを食べてしまいました。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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