同じ穴の狢
(おなじあなのむじな)
[意味]
「同じ穴の狢」ということわざは、「同類・似た者同士・仲間であることの喩え(たとえ)」になっています。「同じ穴の狢」というのは、「同じ穴で暮らしている狢(むじな)」を意味しています。
「狢(むじな)」というのは、「穴熊(アナグマ)・狸(タヌキ)」のことなのです。
「同じ穴の狢」は「同類の仲間・似た者同士の仲間」を意味していますが、多くの場合、「悪いことでつながっている仲間」のことを指します。
[類義のことわざ]
同じ穴の狸(おなじあなのたぬき)
意味:同類の仲間・同好の士・似た者同士。同じ穴に住んでいる狸という意味が原義です。
一つ穴の狐(ひとつあなのきつね)
意味:似た者同士の仲間・類似性のある友達。一つの穴で暮らしている狐という意味が原義です。
[用例・例文]
「同じ穴の狢」にならないように、犯罪に手を染め始めた彼とは距離を置くことにしました。
反社会的勢力と関係していたこともある彼は、やはりあいつらと組んでいる「同じ穴の狢」でした。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
トップページ> Encyclopedia>
日本の古典文学> ことわざ事典>現在位置
プライバシーポリシー