男は閾を跨げば七人の敵あり
(おとこはしきいをまたげばしちにんのてきあり)
[意味]
「男は閾を跨げば七人の敵あり」ということわざは、「男は家の玄関から外に出て働けば、必ず多くの敵対者・競争相手がいるものであるということ」を意味しています。
「男は閾を跨げば七人の敵あり」というのは、「男が外に出て仕事をする時には、必然的に多くの敵・競争相手に出会うことになるということ」を意味していますが、現代では男女共働きの世帯も増えていることから実際には当てはまらない家庭(世帯)・夫婦も増えてきています。
[類義のことわざ]
雨垂れは三途の川(あまだれはさんずのかわ)
意味:家の軒下(のきした)から落ちる雨垂れは、この世(此岸)とあの世(彼岸)の境界のようなものであり、家から一歩外に出るとどんな危険が待ち構えているか分からないから注意しなければならないということの喩え(たとえ)・戒め。
家を出れば七人の敵あり(いえをでればしちにんのてきあり)
意味:安全な家から一歩外に出れば、多くの敵や競争相手がいるものであるということ。
[用例・例文]
「男は閾を跨げば七人の敵あり」と言われるほどに厳しい人生になることが多いですから、私は一生懸命に生きているこの人を支えて上げたいと思ったのです。
結婚して家族を持ったからには、「男は閾を跨げば七人の敵あり」で気持ちを引き締めて仕事に取り組んでいきたいと思います。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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