鬼の霍乱(おにのかくらん)

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鬼の霍乱
(おにのかくらん)

[意味]

「鬼の霍乱」ということわざは、「いつもとても健康な人が珍しく病気になること」を意味しています。

「鬼の霍乱」というのは、「普段とても丈夫で病気などしそうにない人が、珍しく体調を崩すこと」を意味していることわざなのです。

「霍乱」という言葉は、「熱中症(日射病)・暑気あたり(夏バテ)」を意味しています。「霍乱」は元々「揮霍撩乱(きかくりょうらん)」という四字熟語に由来していて、「もがいて手を振り回すこと」という意味合いがあります。

「鬼の霍乱」のことわざの原義は、「頑強・屈強な鬼が熱中症で夏バテをした(熱中症になった)」ということを意味しています。

[類義のことわざ]

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[英語のことわざ]

The strongest are not proof against illness.

意味:最強の人であっても、病気を防ぎ抜くことはできない。「どんなに強い人であっても、病気にかかってしまう可能性(リスク)はある」ということを意味している英語のことわざです。

[用例・例文]

屈強な格闘家が、食あたりを起こして寝込んでしまったのは正に「鬼の霍乱」でした。

「鬼の霍乱」とでもいうべきか、今まで何の病気もしたことがなかった頑健な父が過労で倒れました。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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