親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない
(おやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもあだはない)
[意味]
茄子(なす)は花が咲けばその後に必ず実をつけるが、子供を思って言う親の意見には悪意のこもっているものはないということ。
親の意見は子供を思った上での意見であれば、まず無駄なもの(悪い結果になるもの)はないということの喩え。
親の意見は、基本的に聞くべきであるということ。
[類義のことわざ]
冷や酒と親の意見は後で効く(ひやざけとおやのいけんはあとできく)
意味:冷酒は時間が経過してから酔いが回ってくるが、親の意見というものもその場で正しさが分からなくても、後になってからその意見の正しさが分かってくるものであるということ。
[英語の表現]
Parents' opinions should be heard.
意味:親の意見は聞くべきである。
[用例・例文]
「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」で、母親が死んでから母の教えが腑に落ちるようになりました。
まだ若かった頃の私は、「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」ということの本当の意味(親の子に対する愛情)が分かっていなかったのです。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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