お山の大将俺一人
(おやまのたいしょうおれひとり)
[意味]
仲間ばかりの小さな世界で一番の立場になって、偉そうに振る舞っている人。
小さな世界や少人数の範囲で権力を振るって偉そうにしている人。
小さな成功をして得意になったり調子に乗ったりしているさま。
小山の頂上に一番先に着いた人が、「お山の大将俺一人」と叫んだ時に勝ちが決まる子供の遊びから生まれたことわざ。
[類義のことわざ]
お山の大将空威張り(おやまのたいしょうからいばり)……小さな世界で権力を掌握して、むなしく威張っているさま。
井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)……小さな世界で得意になっているが、その世界の外側では実力が通用しないこと。
[対義語のことわざ]
[英語の表現]
king of the mountain, king of the hill,head honcho
意味:お山の王様
stuck-up jerk
意味:小さな世界で空威張りしている人
[用例・例文]
いつも部下を怒鳴り散らしている課長は、みんなから「お山の大将俺一人」と思われていた。
「お山の大将俺一人」とばかりに学校で虚勢を張ってみても、広い世界ではまったく通用しなかったのです。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
トップページ> Encyclopedia>
日本の古典文学> ことわざ事典>現在位置
プライバシーポリシー