仏陀(ブッダ)となった釈迦牟尼世尊(ゴータマ・シッダールタ, B.C.6-5世紀頃)を開祖とする『仏教』の歴史と思想、教義経典についての基本的な知識情報を解説しています。釈迦の創始した仏教は、すべての人の苦悩や迷いを超克した仏陀(ブッダ)となるための『解脱(悟り)』を目指す宗教ですが、仏法の布教と利他行の実践による『衆生救済(菩薩行)』も重要な目標になっています。
釈迦の入滅後に100年~200年が経過すると、弟子の間で教義や修行法を巡る『根本分裂』が発生して、仏教の正当な教義体系(正法)が失われていきます。その結果、原始仏教(初期仏教)の仏教教団は上座部と大衆部に分裂します。衆生の積極的な救済を目的とする大衆部(大乗仏教)は、出家者(僧侶・比丘)だけが悟りを開いて苦悩を消滅させればそれで良いとする上座部仏教と対立します。上座部仏教の蔑称として『小乗仏教』という言葉を用いた時代もありましたが、現在では大乗仏教と小乗仏教の対立は概ね解消されています。
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