カエサルの物はカエサルに

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カエサルの物はカエサルに
(カエサルのものはカエサルに)

[意味]

全ての物は、本来の持ち主のもとへと戻されるべきであるということ

必然的な道理・運命に従って、全ての物事は本来あるべきところに落ち着くべきであるということを意味していることわざです。

[ことわざの出典]

パリサイ人が、イエスに国家反逆罪(皇帝権力を否定する罪)の汚名を着せようとして、「カエサル(皇帝)に税金を納めることは律法の教えに照らして正しいことなのでしょうか?」と問いかけました。

イエスはローマ帝国の貨幣に皇帝の肖像が描かれていることを理由にして、「皇帝の徴税権の正当性」を認めることでこの嫌疑では国家反逆罪になりませんでした。

『新約聖書』ではパリサイ人のこの問いかけに対して、イエスが「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」と答えたと記されています。

[類義のことわざ]



[対義語のことわざ]

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[英語の表現]

Render unto Caesar the things which are Caesar's.

(カエサルの物はカエサルに返さなければならない。)

[用例・例文]

「カエサルの物はカエサルに」ということわざが現実化したように盗まれたバッグが返ってきました。

私は自分に与えられる物以上の物は求めない主義なので、「カエサルの物はカエサルに」となる結果に納得できました。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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