温故知新
(おんこちしん)
[意味]
古典・古い事柄を学ぶことによって、新しい知見や解決策を得ること。
[類義のことわざ]
往を彰らかにして来を察す(おうをあきらかにしてらいをさっす)……過ぎた物事を明確にすることで、これから先(未来)のことを知るの意味を持つことわざです。
[出典]……孔子の論語にある「故きを温ねて新しきを知る」(ふるきをたずねてあたらしきをしる)という言葉に由来しています。
[対義語のことわざ]
[英語の表現]
He that would know what shall be, must consider what has been.
意味:未来のことを知りたいのであれば、過去のことを考えなければならない。
[用例・例文]
「温故知新」で平家物語の冒頭の文章には、儚い人間とその人間が織りなす社会の諸行無常が示されています。
「温故知新」を実感できるのはある程度の年齢を重ねてからで、その年齢になると古典を読む楽しさが分かってきます。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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