女賢しうして牛売り損なう(おんなさかしうしてうしうりそこなう)

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女賢しうして牛売り損なう
(おんなさかしうしてうしうりそこなう)

[意味]

女性が利口ぶって前に出すぎると、売れるはずだった牛も売り損なってしまう。

現代では女性差別的なことわざですが、「女性が利口ぶって仕切ろうとすると、問題の本質を見失って目先の小さな利益や事柄にとらわれてしまうこと」を意味しています。

[類義のことわざ]

女が口を叩けば牛の値が下がる(おんながくちをたたけばうしのねがさがる)……女性が出しゃばって口を聞くと、牛の値段が下がってしまうことを意味していることわざです。

女の賢いのと東の空明かりとは当てにならぬ(おんなのかしこいのとひがしのそらあかりとはあてにならぬ)……女性の賢さと東の方角が明るくなってくること(朝になるまでどれくらいの時間がかかるのか)は当てにならない。

女の知恵は鼻の先(おんなのちえははなのさき)……女性の知恵は鼻の先のように目の前の事柄しか見えていないということの喩え。

[対義語のことわざ]

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[英語の表現]



[用例・例文]

「女賢しうして牛売り損なう」といったことわざは、男女平等の現代では簡単に口に出すことはできません。

女性の学歴・職業に否定的だった時代の名残として「女賢しうして牛売り損なう」のことわざは解釈されやすくなっています。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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