蛙の子は蛙
(かえるのこはかえる)
[意味]
幼生であるおたまじゃくしはカエルの子でありながら外見はまったく似ていない。しかし、成長するとおたまじゃくしは親と同じカエルになる。
そこから転じて、子は結局、親に似るものであるということを意味しています。一般的には、「凡人の子はやはり親と同じように凡人としての人生を送る」の意味合いで使われることが多いです。
ただし近年では、「優れた親と同じような能力・資質を備えていて成功した人生を送れる」という意味合いでも使われます。
[ことわざの出典]
[類義のことわざ]
瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)、親に似た亀の子(おやににたかめのこ)
[対義語のことわざ]
鳶が鷹を生む(とびがたかをうむ)
[英語の表現]
The apple doesn't fall far from the tree.
(リンゴは木から遠いところには落ちない。)
[用例・例文]
「蛙の子は蛙」と言われたくないから、私は常に父親とは異なる道での成功にこだわってきました。
父親と同じ罪状の犯罪を犯してしまったことで、「蛙の子は蛙」と世間から揶揄されることになりました。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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